プロジェクト分析を次のレベルへ -- memoQ TMSが提供するビジネス分析の第二フェーズでは、ローカライゼーションプロジェクトの高度かつ完全カスタマイズ可能なレポートの構築、可視化を可能にしました。
ダイナミックなレポートでプロジェクト管理者は重要なプロジェクトのデータを簡単に分析、共有することができます。単語数の合計カウントと加重カウントの比較であったり、定量データに基づく詳細グラフの精査であったりと、memoQ 10.2のビジネス分析ダッシュボードでは、カギとなるプロジェクトの情報を数クリックで深く理解することができるようになります。
進化したmemoQのレポート機能の内容と、それを皆さんがどのようにローカライゼーション戦略に活用できるかをご紹介します。
データに基づくローカライゼーションを戦略の軸に
「コミュニケーションの取り方が、リーダーシップを左右する。」James Humerによるこの一文は、ビジネスをグローバルに展開しようとするならなぜコミュニケーションの質を上げなければいけないのか、その理由を端的に表しています。
製品の情報が母国語で準備されていれば、顧客の76%が購入へと進みやすいということをご存じですか?言葉だけをターゲットオーディエンスの言語に合わせるのではなく、現地のオーディエンスの期待に沿うようにコンテンツを適応させることで、認知度、売り上げ、ROIを大きく高めることができるのです。
グローバル化に向けてローカライゼーションに取り組むと決めたなら、次のステップはビジネス目標に合った戦略を立てることです。つまり、十分な情報を得たうえで目標達成に向けた決断ができるようにする必要があるのです。そのためにはデータに基づくローカライゼーションのアプローチが不可欠です。
ユーザーの声によれば、翻訳管理ンステム (TMS) を活用することで生産性を90%アップすることが期待できるとされています。ローカライゼーションに関しては、プロジェクトでどのくらいの作業が行われたのか、memoQ TMSを使うことでどのくらいの時間とお金を節約できたのかを理解することはデータに基づくアプローチを取るうえでの基本であり、それこそがmemoQの新しい機能の全てです。
ローカライゼーション業界の分析と測定
ローカライゼーション戦路に関しては、これだけやれば大丈夫、というようなソリューションはありません。2つとして同じビジネスは存在しないので、戦略も各企業それぞれの目標を主軸とし、ニーズに合わせた独自のものになります。
ローカライゼーションのワークフローにおける分析の基礎となるのは、測定とメトリクスのレポートです。レポートは、データがそれぞれ何を表しているのかが明確で、かつローカライゼーションに関する意思決定権を持つ、社内の利害関係者にも分かりやすく伝わる必要があります。
memoQ TMS のビジネス分析を開発するにあたり、データやレポートに関してどんな会社の要件にも合致する、汎用性が高くカスタマイズも可能なソリューションを構築できるよう、様々な翻訳会社、企業、ローカライゼーション部門の方々にお話を伺いました。
memoQのビジネス分析:データに基づくローカライゼーションを実現する完璧なツール
memoQの最初のビジネス分析は、memoQ 9.10でリリースされました。そのバージョンでは、ローカライゼーションプロジェクトのレポートがカスタマイズ可能で、プロジェクトの様々な情報(ソース、クライアント、翻訳者、期限など)を盛り込んだ.csvファイルとしてダウンロードすることができました。そしてお持ちのアナリティクスツールでこの.csvを取り込んで情報の深堀りに活用していました。
ビジネス分析ではローカライゼーションにおける以下の内容を含んでいます:
- プロジェクトデータ:プロジェクト、クライアント、サブジェクト、ドメイン
- 文書のソース情報:作成日、依頼元、コンテンツコネクタからのファイルかどうか、など
- データのインポート/エクスポート
- ファイル名と拡張子
- 文書サイズ、単語数
memoQ 10.2ではこれを第二フェーズへと進め、ローカライゼーションプロジェクトのより高度で柔軟にカスタマイズが可能なレポートを構築、可視化できるようになりました。可視化したデータはダッシュボード上で表形式で確認でき、カスタマイズ、更新、ユーザー間での共有も可能です。レポートを作成した日にちもダッシュボードに反映することができ、必要に応じてレポートを整理、検索することができます。
レポートでは単語数の合計カウントと加重カウント (レバレッジデータ) の比較や、定量データ (ボリュームデータ) に基づく詳細グラフ同士を比較するかどうかが選べます。ビジネス分析のダッシュボード上で数クリックするだけで、カギとなるプロジェクトの情報を深く理解することができるのです。
データに基づくローカライゼーション戦略でこれが意味することは?
これらの深い情報にmemoQ TMSから直接アクセスできるということは、戦略を次のレベルに押し上げることができるということを意味しています。カスタマイズした表やレポートを使えばプロジェクト管理者は様々なローカライゼーションプロジェクトに関して、意思決定者に対してより簡単に報告しやすくなります。結果として、より洗練された戦略を立てられ、ローカライゼーションの取り組みもその時々で調整することができるので、費用対効果も上がり、将来的なローカライゼーションプロジェクトもより豊富な情報を基に判断を下すことができるようになります。
視覚的な情報からは一目でプロジェクトの情報が分かり、過去のパフォーマンスの分析をしたり、表内のデータを基にプロジェクト同士の比較や調整をしたりすることもできます。
memoQのビジネス分析の実践的情報
- 使われているデータは随時変化するもので、レポートには特定の時点のものが反映されます。時間を指定して自動的に更新することも、手動で更新することも可能です。時間別にそれぞれレポートが欲しい場合は新しいものを随時作成してください。
- レポートを作成したら、設定内容を変更したり、他のユーザーと共有したりすることができます。共有されたユーザーは最新データの表を開覧でき、各自のダッシュポードに追加することもできますが、内容の変更や削除はできません。
- ダッシュボードには小型サイズの表が載ったカードがいくつか表示されています。各ユーザーがそれぞれダッシュボードを所有し、好みに合わせて中身を変更することができます。
memoQのビジネス分析は様々な翻訳会社や企業が求める分析やレポートのニーズを網羅していますが、さらに高度な機能が必要な場合はビジネス管理システムプロバイダーももちろんご利用いただけます。
今後開催するウェビナーで、ビジネス分析を詳しくご紹介します!
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Zsófia Lelner
Linguist turned content marketer, telling the story of memoQ.