ローカリゼーションは主にコスト削減のために、機械翻訳に大きく依存し続けています。これに対応してmemoQは、より多くのコスト要因を最小化して排除する方法を模索しながら、イノベーションを続けてきました。
ここでは、memoQ 9.4で導入された改善をいくつかご紹介します。
Microsoft MTプラグインでのセグメント除外
たとえば、製品コードや翻訳対象外のコンテンツだけが含まれているセグメントを想像してみてください。あるいは、とても多くのタグが含まれているために機械翻訳の品質が確実に悪くなるようなセグメントを想像してみてください。
そのようなセグメントを機械翻訳エンジンに送信しても意味がありません。そこで新たに考え出されたのが、セグメント除外機能です。
これまではGoogle MTプラグインでしか利用できなかったオプションですが、今回のリリースでは、このようなセグメントをMicrosoft MTエンジンに送信しないように定義できます。これによってmemoQでは、前翻訳でもこれらのセグメントに対して機械翻訳の結果は生成されませんし、手動翻訳中でも翻訳結果ペインに機械翻訳の結果が表示されません。この新しい機能は、ポストエディティング機械翻訳(PEMT)プロセスにおける不要かつコストのかかる修正を削減するのに役立ちます。
Intento MT:誤作動の解消とタグの修正
多くのユーザーにとって、Intento MTプラグインは天からの贈り物のような存在でしょう。機械翻訳アグリゲーターであるIntentoは、翻訳リクエストをさまざまな機械翻訳エンジンにかけます。さらに、Smart Routingとして知られるサービスも提供しています。担当案件に最適な機械翻訳エンジンがわからない場合は、Smart Routingが役立ちます。
memoQ 9.4では、Intento MTのデザインがよりわかりやすく、ユーザーフレンドリーになっただけでなく、多くの問題点が解決されています。
- タグ付けされた文書を翻訳する際の問題が修正されています。XMLをサポートしている機械翻訳プロバイダーでは、タグを正しく処理できるようになりました。
- サーバーバージョンのアップデートにより、Smart Routingの誤作動が解消されています。
- 特定のセキュリティ要件やネットワーク上の制限があるユーザーのために、HTTPプロキシにも対応しました。
- 機械翻訳エンジンの動作が不安定な場合のパフォーマンスが改善されました。
サーバー上で無署名のプライベート機械翻訳プラグインの実行をお望みですか?どうぞお試しください
これまでプライベート機械翻訳プラグインのインテグレーションは、面倒で時間のかかるものでした。開発者はmemoQに連絡をして、署名付きのキーを受け取る必要があったのです。さらに、署名付きのキーを製品に入れるまで、開発とテストはカスタムビルドバージョンで進めなければなりませんでした。まさに、面倒で時間のかかるものでした。
しかし、そのような時代は過ぎ去りました。今や、プライベート機械翻訳プラグインのインテグレーションは簡単で、memoQチームから独立して開発とテストを進めることができます。
この状況は、開発者とmemoQの双方にとってメリットです。
最後に:Tildeのアップデート
Tilde MTプラグインは、バルト語派やスラブ語派、およびそれらと最も関連性の高い言語ペア(ドイツ語、英語、アラビア語)に特化しています。最新リリースのmemoQ 9.4ではコード処理において、主にノルウェー語に関連した小さな、しかし重要なアップデートを行いました。
memoQ
memoQ is among the world's leading translation management systems. The favorite productivity tool for translation professionals around the globe.